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垣花・仲村渠樋川:南城市
垣花樋川(かきのはなヒージャー)(俗称 シチャンカー) 天然の美しい川や泉を保全して後世に伝えるという目的で推薦され、昭和60年に環境庁の全国名水百選に選ばれた。百選の中でも最初は全国で31件が選ばれこれに入仲村渠樋川選した。垣花樋川は集落の南側にあって、石畳の急な坂道を100メートルほど降りていくと、左側にうっそうと繁った林の中腹岩根から湧水が湧き出ている。 かっては左側上のイナグンガー(女の川)は女が使い、右側下のイキガンガー(男の川)は男が使っていた。その下流の浅い水たまりはンマミシガー(馬浴川)、全体をまとめてシチャンカー(下の川)と呼ばれ、樋川から流れた水は下の田をうるおし、稲作がさかんであった。垣花村の人々はシチャンカーで水浴び、洗濯、野菜洗い、水汲みをするためカービラ(川の坂)を行き来した。石畳道の途中には女たちが一息いれたナカユクイイシ(中休み石)、イーユクイイシヌヒライサー(上休み石の平石)が残っている。 現在は、簡易水道として地域の飲料水等の生活用水や農業用水として利用されている。 平成18年1月 南城市玉城字垣花
仲村渠樋川(国指定重要文化財:平成7年6月27日指定)
仲村渠樋川(なかんだかりひーじゃー)は、仲村渠集落の共同用水施設で、沖縄の伝統的な石造井泉を代表するものである。 古くはうふーがーと呼ばれ、水場に木製の樋をすえた程度の施設だったようだが、大正元年(1912)から翌年にかけて、津堅島の石工により琉球石灰岩などを用いて造り替えられた。その施設はいぎががー(男性用水場)、いなぐがー(女性用水場)、広場、拝所、共同風呂、かーびら(石畳)によって構成され、敷地北側からの湧水を貯水槽に蓄え、水場へ流して使用されていた。昭和30年台に簡易水道が敷設されるまでは、飲用、洗濯、野菜洗い、水浴びなどの生活用水として利用されている。 しかし、先の沖縄戦で共同風呂周辺は破壊され、土で埋め立てられたため、昭和39年に広場にはモルタルが塗られ仮の改修がなされた。更に、平成16年に実施された復元工事により、大正2年(1913)当時の樋川の状態に復元され敷地全体の景観が整えられた。同時に、いきががーの芋洗い場や広場の石敷き、共同風呂も復元整備がなされた。共同風呂については、主に発掘調査により発見された出土品(北側の石柱二本、石壁の一部、水槽、洗い場床、五右衛門風呂の一部)や近辺の類例などをもとに復元がなされた。また法面保護のため、共同風呂北側及び広場東側に擁壁工事が施された。 玉城村教育委員会 平成17年3月31日設置
日時 2016年04月20日 23:50 |
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